128 桜花の「4・2」に恩師を思う(上)

私が青春時代から愛読してきたフランスの作家サン=テグジュペりは断言した。
「生とは一種の真剣勝負であり、その刃を感じることが重要なのだ」
これが、正しき人生の道だ。
その真髄を凝結した哲理が、「仏法と申すは勝負をさきとし」(御書一一六五頁)の御聖訓なのである。

アメリカの哲人エマソンも「その生涯が、絶え間なき勝利である人を尊べ」と叫んだ。
人生は、一生涯、勝って、勝って、勝ちまくることだ。
この人間としての究極の力を、青年に教え示してくださったのが、わが師・戸田城聖先生であられる。

「災来るとも変じて幸と為らん」(同九七九頁)

南米アルゼンチンの思想家、インヘニエロス博士は叫んだ。
「善のために人間を訓練する効果的な方法は、不正と戦うことだ」

ドイツの思想家リヒテンベルクは痛切に語った。
「無感覚はなにをされても復讐せず、その代りに最大の侮辱と最大の圧制とを身にうける」

インドのネルー初代首相は、学生たちに訴えた。
「邪悪こそ、まさに粉砕すべきであり、邪悪と闘うべきである」

破邪顕正 大事W