治ったとはなんだろう―人生を物差しに考える
[wikipedia:なだいなだ]
結果でものを見ないで、こころを読む努力をしていけばそれが分かるようになります。
また、人生の物差しで、病気を見れば、治そうと焦るのを止め、病気とゆっくり付き合うようになります。
筆者は、1929年生まれの精神科のお医者さんです。
筆者の考えでは精神科医には二つの仕事があり、その一つがこころ医者の仕事で、もう一つが病気を治して問題を解決しようとする精神科医。
精神科医として出発したはずが、途中から《こころ医者》専門になり、アルコール依存の治療をすることに。
病気になる自由なんていらない、とみなさんも思うかもしれませんが、病気になることも、それほど捨てたものではないのです。なぜなら、病気には悪い面がありますが、一方で人間的に成長させるきっかけを与える面もあるからです。
人を受け入れる許容力が増す。