贈与論〜感想

う〜ん、最初この本はとても危険であると思った。
読む側によって、幾重にもその内容の受け取り方に違いが出ると思ったから。

あえて、本文は引用しないことにする。


この本から学び取ったことは、
・冠婚葬祭それ以外の交際のために行う行為(品物贈与など)は、深い意味を含んでいる。
・生きていくにあたり通常免れることの出来ない「受贈者」と「贈与者」との因果関係は
自分の生き方としては、因をつくるという点でなく、果を施すという点で、常に報恩する心構えで厳粛に行うべきであるということを学べた。
・「贈与者」(貸し方)になるというと、見返りを求め、利害関係に陥りやすい。他人に意味もなく物品を施すのではなく、どういう気持ちを載せて、大切なお金を使ってまで誠意を示すかがとても重要だと思った。

・窮地に立たされどうしてもこの書籍を活用しなければならなくなったときに、解決の糸口として、使う方が いいとも 思う。具体的であり、抽象的であるからだ。つまり、その中間がない。だから、解釈が難しい。
・ただ、事前に知っていた方が絶対に得(徳といった方が正解)であることがたくさん書いてある。人の心理と宗教的観念からも深い次元で書かれている。