真の友情について2-3

人は環境が変わるたびに、友だちもまた替えていく。つき合った友だちの数を総計すれば、相当の数にのぼるが、一貫して友情のつづいている例は、ほとんどの場合、皆無であるか、きわめて稀に一人ぐらいいる程度であろう。
 よく、女性の場合、ほんとうの長続きする友情は、ほとんどありえないなどというが、それは男の場合も同様である。少なくとも、このことは、決して女性の本質に関連する問題ではなく、環境の変化によるのである。

かつては、友情を結んだ相手と、違った環境、違った人生行路を歩んだ場合の本質は何か。
それは、

要するに、生命のリズムが、まるで違ってしまっているのである。

夫婦も同様であると思った。境涯は、自分ひとりだけ下がったり(笑い)上がったりしてはうまくいかないのだなと思う。