自体顕照
青春対話より
「自体顕照」とは
名誉会長 自分は自分らしく生き抜くところに、自分としての価値が光る。
仏法では「自体顕照」と説く。
自らの体(たい)を、本来の自分を、顕現させる。顕(あらわ)し、輝かせていく。そして周囲を照らしていく。これが最高の“個性”であり、“協調性”です。井桁 「ウサギとカメ」の話がありますが、ウサギの人もいるし、カメの人もいると思うんです。だけど最後は、焦らず、休まず、歩み切った人が勝つと思います。また、歩み切ったこと自体が勝利というか。
木村 ゴールに向かって、自分で自分をあきらめないことですね。
アトランタ・オリンピックの男子マラソンの最終走者は、アフガニスタンの高校生でした。
「僕の目的は、1位や2位になることじゃない。アトランタへ来て走ることだった」「途中でやめようなんて思わなかった。アフガニスタンでも、人々がちゃんと生きていることを見せたかったんだ」と。
戦火に荒廃した祖国の人たちのために走り抜いた彼の姿は感動的でした。
自分自身を輝かせるのって、自分を顕現させるだけでなく、周囲を照らすから協調性にもつながっているんですね。自ずと、「栄光」の意味が分かりました。