メモ

(1)「強盛なる祈りで勝て!」

なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし

ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず候

【背景と解説】
弘安二年(1279年)十月二十三日、日蓮大聖人が五十八歳の時、身延で著され、四条金吾に与えられた御消息。
別名「法華経兵法事」

四条金吾が強敵と戦って無事だったことは、前からの用心と、勇気があり、法華経の信心が強かったためであると喜び、福運・果報があったためであるとされ、また、法華経の行者を必ず諸天善神が守護するので、四条金吾へ摩利支天が剣形を与え、日蓮は妙法を授けたので守護されたのであろう、と仰せです。

大聖人がどれほど四条金吾の幸せを祈ったとしても、金吾に信心がなければ叶わないので、いっそう強盛な信心を奮い起こすように励まされています。[「日蓮大聖人の御書をよむ」より]