メモ2

(2)「異体同心の団結で勝て!」

日本国の人人は多人なれども体同異心なれば諸事成ぜん事かたし、日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし P1463

【背景と解説】
「異体同心事」ご執筆は、弘安二年の説・文永十一年の説がある。

日蓮大聖人の仏法を広宣流布するうえで、最も心していかなければならないことは「異体同心」の信心であり、団結であることを教えて、門下へのいましめとされています。
 また蒙古の襲来が近づいたことを指摘して、蒙古の侵攻で国が滅びることは悲しいことだが、この現証によって人々の邪法への執着、法華経誹謗の心が断ち切られ、正法に目覚める転機となることを期待され、阿邪世王を例にして日本国の人々が正法誹謗の罪科を心から懺悔(ザンゲ)するならば、国も民を必ず救われると述べられています。
[「日蓮大聖人の御書をよむ」より]