メモ3

(3)勇気と執念の行動で勝て!

此れより後も・いかなる事ありとも・すこしもたゆむ事なかれ、いよいよ・はりあげてせむべし、設ひ命に及ぶともすこしも・ひるむ事なかれ P1090

【背景と解説】
建治元年(1275年)11月20日、日蓮大聖人が五十四歳の時、身延で著され、池上宗長に与えられた御消息
「兵衛志殿御返事」です。
最初の勘当をいったんは許された兄・宗仲が再び勘当されたため、供養の礼とともに宗長を指導された御返事で、別名を「三障四魔事」といいます。

 法華経には、会い難いことを経文を引いて述べ、あい難い法華経の友から離れなければ、我が身が仏になるだけではなく、背いた親をも導くことができると教え、親に背いて出家した悉太(シッタ)太子が仏になって、最初に両親を導いた例を示されています。
 最後に、今回の勘当は、極楽寺良観等が策謀して親にすすめ、あなた方兄弟を退転させようとしたものであると迫害の真相を指摘して、よくよく思い切って信心を貫くよう励まされています。[「日蓮大聖人の御書をよむ」より]