価値論から

・利は十界に開き、善美は四聖に開く。
・価値論は牧口教育学から出たので、牧口教育学を知らないといけない。
・煩悩に目鼻を付けたのが人間。しかし煩悩の奥に菩提があります。
それを引き出すのが人間革命です。
・信心によって、俗なる価値を求めていた人が聖なる価値を求めるようになります。
人間革命です。


・「真理は創造することはできない。ただ自然にあるがままを我々が見出すに留まった
ものである。之に反して価値は創造し得る。」

・「世間に於て価値問題が最初にとり上げられたのは、経済学においてであった。
而して経済学的価値は利の価値であった。従来の哲学は真善美の追究を人生の
目的となしてきたが、真理は価値でないのみならず我々の最も身近であり価値
問題の本質となるべき利の価値を忘れていたことが、根本的な誤りである。」
(補訂再販の序)

・「文化価値を体現した事象を取り扱う者が文化科学で、仮令一回限りでも人類の
理想に無関係の現象は文化科学の対象ではないと謂て居るのが真理であろう。
価値の追求が人生であり、人生の歴史が無価値の事件を伝える理由がないとか
らである。」(「原版の序」より)

・「不思議なのは拙著『人生地理学』との関係である。人生地理学は地人関係の
現象を研究対象と為し、その間に於ける因果の法則を見出そうとしたもので、
全く価値現象を研究して居たのである。それは本書に於て価値概念を分析し、
遂に其の本質を評価主体と対象の関係力なりと定義したのによっても判然しよ
う。即ちその当時は価値という名称にまでは至らなかったとはいえ、既に薄膜
一重の所に接近して居たのであるが、之を意識しなかっただけに過ぎない。今
から見ると真に馬鹿らしい事であったのである。」(原判の序)

・「一回限りでも人類の理想に無関係の現象は文化科学の対象ではないと謂て居るの
が真理であろう。価値の追求が人生であり、人生の歴史が無価値の事件を伝える
理由がないからである。」
(原版の序)

・「使用価値交換価値、価値の概念はマルクスの経済学にとって最も基礎的な概念
である。之を知ることなしにはマルクスの経済学説は到底理解されない。しかる
にこれが理解こそは従来マルクス経済学研究に於ける最難関とされているところ
であって、資本論の多くの読者は此処で先ずその前歯を折ると言われている所の
ものである」とは、『マルクス経済学』の著者高畠素之氏の告白である。
(価値論 第一章 緒論=価値と社会科学)

・「使用価値交換価値、価値の概念はマルクスの経済学にとって最も基礎的な概念
である。之を知ることなしにはマルクスの経済学説は到底理解されない。しかる
にこれが理解こそは従来マルクス経済学研究に於ける最難関とされているところ
であって、資本論の多くの読者は此処で先ずその前歯を折ると言われている所の
ものである」とは、『マルクス経済学』の著者高畠素之氏の告白である。
この前項はそっくりそのまま創価学説に移しても妥当であると思う。経済学も教
育学も哲学もその他あらゆる社会科学は、価値を対象としていると云う事実は誰
人も否まないであろう。然らば後段は如何。それも恐らくは創価学説の研究にお
いて最難関であることは変りない。
(価値論 第一章 緒論=価値と社会科学)

創価学会は、「戸田城聖」という教祖と開祖の二重の役割をもつ
オーソリティーの手によって、混乱と貧困と戦争の危機感に絶望している
日本の民衆のなかへ撃ちこまれてゆくべき態勢を整えた。
一、微温的・観念的な牧口門下生を、行動的・戦闘的戸田理論で武装
し、さらに、直系戸田門下生を青年のうちから育成する(水滸会、華陽会
はその訓育機関であった)
一、牧口理論のシンボルである価値論に代わるべき戸田理論の確立
――折伏教典の編纂
一、日蓮正宗側の改革――学会と木山の関係の明確化
一、戦闘的組織の整備――青年部の結成
これが、終戦直後の焦土のなかから、6年の歳月をかけて生まれていっ
た学会の再建プランであった。 』
(高瀬広居 『第三文明の宗教 創価学会のめざすもの』)

◎すべて「価値論入門」掲示板 から抜粋させていただきました。