潮9月号

潮 2010年 09月号 [雑誌]

潮 2010年 09月号 [雑誌]

会長就任直後の1960年代初頭。あるルポライターの取材を受けた。焦点は「幸福とは何か」。
「では池田会長(当時)、その絶対的な幸福とは、創価学会に入る以外ないというんですか」
大きく手を振った。
「そんな手前ミソを言うつもりはありませんよ」
だが絶対的というからには、よほどの頭脳や経済力、精神力などが必要だ。それこそ超人的な能力が。
ライターの疑念を打ち消すように、会長は語気を強めた。
「仏法には、そういう無理がないんですよ。人間とは何か。何をなすべきか。それを極めて合理的に無理なく説ききっている」
はっとした。
仏法には無理がない。
インタビューの核になる言葉だった。
「だから誰もが生きる目的をもち、強くなれる。主体的に自らの宿命を転換していけるようになる。そうした個々の宿命転換の総和が自然と、社会、国、人類の平和につながっていく」

私は、ハッとしない(笑)
池田先生の常日頃のお振る舞いに自ずとつながっていく取材だった。

最近の私の記事で言いたかったことがストンと落ち着く。

すると、見ていて下さる方はきっといるんだ。とたとえ一人であっても頑張れるのだ。

今は、そんな淋しさはなく、良き出逢いをさせていただき、善知識に恵まれて、ほんとに幸せな環境を手に出来た。それは、池田先生をはじめ三代会長と創価学会を築いた草創の大先輩のお陰である。
末法万年尽未来歳からみると、今も草創期だ。
結婚してから、池田先生にお手紙は20通を超えるだろう。所帯をもち家族を守るということが少なからず単身のときよりは大変である。

11・18を目前にして、自分は今何ができるか。
自問自答しながら、日々闘争である。