私自身を知ること

  少なからず、35年間(プチ)うつだった私は(笑い)、心身共に健康生活三年目、思考を十分に研き澄まされた。そして、まだまだこれからも研き澄まされなければならない。
 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

 ジョージ・オーウェル氏の「一九八四年」は挫折していないけど、読み進められない。たぶん、男目線での文体に馴れないからという理由と、真剣がビシバシ詰まっていて息抜きが出来ないような気がするからだ。いやまだ境涯がそこまでいかないからかもしれない。いやはや、女性の色気を漂わせる場面が息抜きの箇所なのかもしれないが、私は、鉄のパンツを素早く穿くのに忙しい。しかし、「思考警察」という感性には胸を打たれた。
 

1Q84 BOOK 11Q84 BOOK 2
 村上春樹氏の「1Q84」は違う。彼は、小説家というより実業家である。彼のエロは、女の人が潜在意識ではそそられるのを知っていて、ある意味わざと好感イメージを扱っているように思う。(村上作品はしばらく読んでいないので違っていたらごめんなさい)人間のありのままを真理追究しているようで、現代人の多くの心をつかみ、ベストセラーを狙う。
 
ともあれ、他人の思想に触れ自分の中の潜在意識やら何やらが飛び出す。対話の急所はそれだと思う。自分自身を知るには相手が必要になるからだ。

 よって、人間ひとりでは生きていけない。それならば、人生を謳歌するために大いに人間の中へ入り込んで、対話しよう。例えれば、ボーリングでピンを目掛けてばかりではいただけない。