社会的共通資本とは

一つの地域なり国で人々が生きて生活するために大切であり、また国が一つの社会として機能するために重要な役割を果たす自然環境や社会的装置を意味し、長い歴史を通じて、社会的な基準に従って管理されてきたもの

1. 山 森 川 海 水 土 大気

2. 道 橋 鉄道 港 上・下水道 電力 ガス 郵便 通信などの社会的インフラストラクチャー

3. 教育 医療 金融 司法 行政 出版 ジャーナリズム 文化などの制度資本


それらが有効に機能することで、一人ひとりの人間的尊厳が保たれ、魂の自立を守り、市民的権利を全ての人が最大限に享受することができる。
所有関係は私的であっても公的であっても、その管理は社会的信託に従って行わなければいけない。
官僚的にコントロールされてはならないし、ただ儲けのために使われるものであってもならない。
ところがバックス・アメリカーナは、市場原理主義の儲かるためなら何をしてもいいという考え方によって、社会的資本を無残に壊してきた。

TPPの根幹にあるのは市場原理主義アメリカは「社会的共通資本」という概念が希薄!

『世界』2011.4月号より引用